2000/6/24(Sat)

　名古屋はなぜか薄日の射す、とてもとても蒸し暑い天気。キックオフ前に、花火が上がり、たいまつは燃え、ヘリコプターが「喝! Jリーグ制覇」と書かれた垂れ幕を落としていくあいだには、もうすっかりもうろうとして、選手の動きをどうこういうより、自分の頭の働きが悪い状態でした。ということで、ホームページ開設初というのに、やや集中力を欠くレポート。あとで録画ビデオでチェックしたことと合わせてのご報告です。

　アップは、内田選手と組んで開始。前屈のストレッチでは、なぜか必ず里内フィジカルコーチに押してもらう満男選手。しかも、途中で、いきなりシューズをはき直して。そういえば、水曜日の練習でも一人だけ途中でシューズを替えてたし、どこかフィットしないのかも。調子は悪くなさそうなんだけど、ちょっと気になる試合前。

　そしてキックオフ。最初はアントラーズ、グランパス、五分五分の感じ。満男選手は、いつもよりちょっと運動量が少ないかな。アントラーズの選手全体が、運動量少ないかも。暑さのせいでペース配分をしてるのかもしれません。まもなく、ビスマルク選手と位置を交換、左寄りでのプレーの多い満男選手。グランパス選手のチェックが早く、なかなか思うようにボールをコントロールできない様子。

　特に、ウリダ選手は彼を気にしているのか、満男選手に激しいタックルを浴びせたり、ビスマルク選手のコーナーキックの時も、ゴール前の争いには絡まない満男選手に、なぜかちらちらと視線を送ったり。ゴールネットの補修ために、試合がちょっと中断したら、満男選手と同じタイミングで水を飲みに行くし。そして結局、後半には、ボールの取り合いで絡んで、イエローカードをもらっちゃいました。

　この中断直後の28分、柳沢選手のダイビングヘッド（実はオウンゴール）でアントラーズ先制。このあとからかな、グランパスの選手、ルーズポールに競り勝てない感じが出てきて、ファーストステージ開幕戦と同じ匂いがしてきました。

　右サイドでタックルして、しっかり大森選手の足に入ってしまい、ファールを取られる満男選手。主審に、スパイクの裏を見せたと注意され、壁の位置を修正されながらも、足の甲を伸ばして見せて、スパイクの裏は見せてないと主張してたけど、大森選手の足に当たったのは裏だったと思うよ。イエローじゃなくてよかった。

　右コーナーへ内田選手へのスルーパスは、残念ながら内田選手がクロスを上げきれず。惜しい。

　そして、また右サイドの守備。自陣ゴール近くのライン際でボールを受けた望月選手に、思い切り体を寄せる満男選手。ずるずる押し戻された望月選手は、ボールを離してから、自分のチームが攻め続けてるにもかかわらず、主審にファールをアピール。もう、ゴールに背中まで向けて、主審の視野も遮っちゃってるの。笑ちゃったけど、グランパス的には、笑い事でない気も。

　1-0で、後半へ。少し涼しくなりました。そのせいか、動きのいい満男選手。プレッシャーも弱くなって、特徴の、長目のパスが、繰り出されるようになってきました。ハーフライン後ろ右から、左コーナー近くの柳沢選手へのパス。ハンドの判定だったけど、いいパス。左サイドを立てに抜け出す相馬選手にぴったりのパスも。

　そして、後半の見せ場の一つ目がフリーキック。ビスマルク選手が足を痛めてピッチの外で治療しているあいだに、ペナルティエリアの4メートルくらい手前の右寄りから。駆け上がってボールをセットしたファビアーノ選手に、自分が蹴ると言って、慎重にボールをセットし直す満男選手。壁の上を越えたボールは、見事にカーブがかかりながら落ちて、惜しくもポストに当たっちゃったけど、こんなボールが蹴れるのね。ビスマルク選手のフリーキックより、ずっと落ちてるよ。これからは、フリーキックも蹴るようになっていってくれるといいな。

　そして、究極の見せ場は、もちろん2点目。熊谷選手が、満男選手とのワンツーで抜けてゴール!

　熊谷選手からのパスが出た瞬間に意図を読んで、ここしかない場所に、これしかないタイミングで倒れながらもボールを出した満男選手。素晴らしかった。難しいボールを、きっちり決めた熊谷選手も素晴らしい。去年のセカンドステージのレッズ戦のVゴールといい、このコンビは本当に息が合ってます。今季初の「きれいな」アシストになる1点。熊谷選手ありがとう。

　後半15分には、平瀬選手がカウンター攻撃で1点を追加。もう、すっかり、アントラーズペース。勝敗の行方が気にならない代わりに、選手交代が気になってしまいます。本田選手、金古選手、本山選手が入る度に、17番が示されないことを祈る気持ち。3人目の交代が終わったところで、セカンドステージ最初からのフル出場が嬉しくて。

　満男選手のスタミナが課題という人もいるけれど、ファーストステージ、途中交代が多かったのは、自分でインタビューでも語っていたとおり、最初から飛ばしていけるところまでいくつもりでやっていたせい。この試合の運び具合を見ると、セカンドステージは、最後までいけるペース配分でプレーするつもりかもしれません。この暑さの中、最後まで動きが落ちなかったのは、スタミナにも問題はないということでしょう。これからは、フルタイムの出場を期待しています。

　そして、もう一つの見せ場は、サンガ戦と同じハーフラインを越えたあたりからの、超ロングシュート。今回はゴールポストの遙か上になっちゃったけど、次は入るでしょう。ずっと狙っていて欲しい。

　本山選手に、ワンタッチで出したパスもありましたね。左サイドの本山選手からのクロス、熊谷選手外しちゃったけど、惜しいシュートでした。熊谷選手は前半開始直後の、鋭いミドルシュートも見せて、フルタイムの大活躍。

　本山選手が入ってきたあと、満男選手は本山選手に何事か話して打ち合わせていたみだいだけど、その作戦は成功したのかしら。

　タイムアップのホイッスルが鳴って、3-0で終了。ピッチ中央に1列で並びながら、思わす膝に手をつく満男選手。ゴール裏に挨拶にいく途中でも、コーチから手渡された水を飲みながら、しばらく座っていました。暑い中お疲れさま。次の活躍を祈ってます。