2000/7/12(Wed)

　本山選手のVゴールで勝ちました。

　でも、満男選手的には、やりたいことができなかった試合だったと思う。15分でイエローもらっちゃったのが痛かったかな。その後、思い切りのいい守備ができなくなって、自分のリズム崩しちゃったんじゃないかと思います。

　今回は、満男選手、ジュビロ戦と違い、前線に顔を出すことが求められていたらしく、開始直後から、ほとんどFWと化していました。何回か、こぼれ球につめよる惜しい場面もありました。リフティングで相手ディフェンスを抜こうとしたんじゃないかと思われる、面白いプレーも見せてたし、元気でした。

　1点目の平瀬選手の得点の直前に、相手選手に前後から挟まれるような形になり、後ろから膝（?）が背中に入ったらしく、倒れて、ひやっとしました。彼が、ようやく起きあがった頃に点が決まって、直後、関ドクターのチェックを受けてました。大事ではなかったようで、すぐにプレーに戻りましたが、しばらく背中を気にする仕草をしていました。

　15分のイエローカードは、右サイドを三浦泰年選手に抜かれて、必死についていった満男選手が、斜め後ろの久永選手に戻されたパスをチェックに行って、倒してしまって出たものです。反対サイドで、よくは見えなかったのですが、前からいったファールなのは間違いないと思うので、直接、足にいったと取られたのかも。

　その前に、満男選手が他の選手と交錯したとき、審判のモットラムさんから注意を受け、そのことに満男選手が納得いかなかったのか、その後、プレーが切れるごとに2回、モットラムさんと話をしてました。最初の時に、次に同じことをしたらイエローだというような注意を受けてたのかもしれません。今日のモットラムさん、満男選手と相性が悪かったのかも。

　第1戦でも、調子のよかった、アビスパの久永選手が今日も元気で、右サイドを何度も突破。でも、満男選手が、二人のFWのあいだに顔を出すように上がっていることが多く、右の名良橋選手、本田選手の連携も悪かったのか、カバーがなく、柳沢選手が守備に走るシーンが何回も見られました。

　アントラーズ、あまりよくなかったです。1点先制した後、もっと攻めて点を取るのか、守備に力を入れるのかのチームとしての意思統一が、はっきりしなかったのかもしれません。

　ハーフタイムに引き上げるとき、まだ、納得できていなかったのか、満男選手、モットラムさんと副審の人に話かけていました。

　後半になって、前半はボランチの右側をやっていたバデア選手が左に流れるようになり、アントラーズの右サイドが攻められるようになりました。危ないと思っているうちに、サイドを上がったバデア選手が、満男選手と1対1になって、パスコースを切ろうとする満男選手に向かって、強烈なミドルシュート。それが、右のサイドネットに突き刺さり、同点にされてしまいました。

　交代は、右サイドの守備固めだと思います。イエローもらってる満男選手の代わりに、熊谷選手が入って、中盤を菱形にして、前をビスマルク選手、右に熊谷選手、左に中田選手、後ろを本田選手という形にしたんだと思います。

　満男選手は、交代を告げられると、ベンチを見ることもせず、その場からまっすぐにロッカールームに引き上げていきました。悔しかったんだろうな。

　ドクターのチェックも受けなかったので、足は大事はないのだと思います。

　その後は、平瀬選手が本山選手と交代。中田選手がこぼれ球をゆっくりシュートして1点。

　攻め込まれる展開で3本連続のCKに続いて、スローイン、フリーキックだので、結局、服部選手のヘッドで同点に追いつかれました。

　前半終了前から、アビスパの選手に5枚もイエローカードが出る、やや荒れた展開だったのですが、88分、柳沢選手がレッドで1発退場。ゴールに向かっていた柳沢選手が倒されて、起きあがってから、また何かされたのか、小島光顕選手を突き飛ばしてしまいました。プレーが完全に切れてからだったので仕方のないところで、柳沢選手も抗議もせず、まっすぐ引き上げていきました。

　延長に突入して、本田選手が長谷川選手と交代。延長2分で、本山選手が持ち込んだボールを前線の長谷川選手に預け、長谷川選手がキープ、絶妙のタイミングで返したボールを、本山選手が丁寧に決めました。

　ゴール後のパフォーマンスは、コーナーフラッグを持つもの。本山選手、第1戦で名良橋選手がやろうとして、旗を抜いてしまい失敗して怒られたのを、ちゃんとやらせようとしたみたい。フラッグに行くまでに、一生懸命手招きして、他の選手を呼んでました。でもかけつけた名良橋選手や秋田選手は、フラッグより本山選手を取り囲んで、最後には、長谷川選手が本山選手を担ぎ上げてました。

　満男選手は、延長が始まる少し前に、すっかり着替えて顔を出し、水分補給などしながら、はじっこに曽ヶ端選手と並んで試合を見ていましたが、このパフォーマンスをやってる頃に、また引っ込んでいきました。

　トステム賞を受賞した本山選手が、遅れてバックスタンドの観客に挨拶に駆けつける時、待ちかまえた名良橋選手がユニフォームを脱ぐので、何事かと思ったら、名良橋選手、ひざまずいて、自分の腿の上に本山選手の片足をあげさせ、ユニフォームでシューズを磨くパフォーマンス。チームのムードは、本当にいいみたいですね。

（バックスタンドより観戦）