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2000/8/20(Sun)

アントラーズファン感謝デー「フリークスフェスティバル 2000」

(I) 俺キン‥‥‥バナナ編

 ピカピカのお天気、真夏の12時にクラブハウス到着。こんなにのんきに来たのでは、席はもうないという予想通り、早々に建てられてたバナナの近くはいっぱいの人。収録1時間前だというのに立ち見も出ている盛況ぶり。仕方ないのでグランド反対側、はるか遠くの見学席から見学。選手も見分けられないくらい遠いけど、カーブのかかり具合は、よく見えるはず。ということで、今回のレポートは、全部、双眼鏡使用、無音声バージョンです。

 予定時間になって、水沼さん、美帆ちゃんと、選手たちが登場。五輪代表候補、平瀬、柳沢、中田、本山、ホントに蹴るのか曽ヶ端選手と、なぜか秋田選手と野沢選手。野沢選手は、ほかの選手とは違って背番号の入ってない練習着を着ていて、満男選手がケガの影響で蹴れないから、急に交代になったのねと、少し心配。そしたら、客席から「オガサが来た!」と声が。クラブハウスはじの選手の出入り口に、なぜか練習着を着た満男選手が。その付近で見学していた人に声かけられて気軽にサインに応じたりしてます。そして、ベンチに腰掛けてしばらく見てたけど、どうもしっかり見る気もないらしく、横になっちゃったり。スタッフらしき人(TV局のスタッフ?)が出てきたら、その人たちと話してたり。選手が蹴り始める頃になると、そこには、前掛けをかけたクラブハウスのおばちゃまも日傘なんか持って現われたりして、すっかり見学モード。練習着を着た若手3選手も混ざって見てたら、アントラーズのスタッフの人が来て、バナナの近く、出場選手たちのいる場所に行くように誘導します。3人は、少し遠慮しながらも言われるままにバナナの方に行ったのに、満男選手はやはり拒否。スタッフの人たちとともに、地味に

 トップバッター本山選手が終わって、2番手、中田選手が蹴り始めた頃かな、私服の名良橋選手と奥様、それにフォルサアントラーズでもおなじみ、名良橋選手の息子、たっくんが登場。もう、その瞬間、満男選手は、バナナがどうなろうが関係なくなっちゃったみたい。たっくんに夢中。たっくんにバナナの方を指さして見せて、そちらに行かせようとしてみたけど、たっくんは、その気にならないみたいで、満男選手とママの間を行ったり来たり。名良橋選手は、一人グランドに出ていって、バナナから遠く離れた場所で、見学席に手を振ったりして、そのまま妻子を置いてひっこんでしまいました。たっくんを、かまい続ける満男選手。たっくんも、座ってる満男選手の膝に抱きついたりして、なついた様子を見せます。満男選手、たっくんに席を譲るんだけど、そのありがたみがたっくんに分かるはずもなく、すぐに席を立ってチョロチョロ。

 そんなこんなで、多分、いい記録が出たと思われる中田選手の出番は、満男選手、ほとんど見てなかったと思われます。あ、わたしも当然、全然見てなかったんだけど(汗)。そして、曽ヶ端選手の番になる頃、名良橋選手がキーパーのユニフォームを着て、グローブをはめながら登場。何をするんだ?! というより、名良橋選手にぴったりサイズのGKユニフォームがあったこと自体がまず驚き(笑)。満男選手、たっくんにパパを見せようするんだけど、たっくんはあまり興味なさそう。曽ヶ端選手が終わって、次に、飛び入り名良橋選手。満男選手は、パパの勇姿(???)を見せようと、たっくんをバナナの方につれていこうとするんだけど、たっくんは、逆方向に逃げていってしまいました(この時なのかなフラッシュに驚いて泣きそうになってたって言うのは?)。

 たっくんのご機嫌を取るために考え出した、満男選手の秘策は、もちろんサッカーボール! というわけで、わざわざクラブハウスにボールを取りに戻り、抜群の笑顔でたっくんとともに、さらに離れたサッカーグランドに。そこは、わたしの席からは木立の向こうになってしまうので、ちらちらと、そろって赤い服を着た2人が走る姿とか、大きく蹴られたボールとかしか見えなかったけど、もう、ず〜っと、たっくんと遊んであげる満男選手でした。キーパーの役をして、たっくんにシュート決めさせてあげたり、すごくいい人だったらしいけど、そこまでは見えなかったのだ。とっても残念。でも、このあとの展開から行くと、満男選手は自分の出番まで、1時間以上も待たされたわけで、暇を持て余した満男選手がたっくんに遊んでもらってたという見方もできるかも(笑)。リフティングしたりもしてた気がするし。子供向けとはとても思えないくらい、高く上がったボールも何度も見たし。もしかして、ひっそりFKの練習もかねてたかもね(笑)。そして、満男選手に子供を任せきる気にはなれないらしく、ボールに興じる二人の姿を、名良橋夫人はしっかり見守っていたのでした。

 というわけで、とってもいい記録が出たと思われる野沢選手の場面も、満男選手、全く見ておりません。前から思ってたけど、こういうのやるときに、前々から番組のビデオ見たり、ほかの選手の蹴るとこを子細に検討したりして、傾向と対策練るタイプじゃなさそうだよね、満男選手。

 そして、秋田選手のヘディング!でのバナナから、平瀬選手が蹴るとこまで、ずーっと、もう一個ボールを出してきてまで、たっくんと遊び続けた満男選手、いつのまにかたっくんをママに預けて、プレスパスを下げた人と一緒に立ってるなと思ったら、アントラーズスタッフの方が迎えに来ました。そっか、やっぱり蹴ってくれるのね。スタッフの人に従って、足下でいじってたボールを、そのままドリブルしながら出ていく満男選手。選手が自分でボール持って出る必要は全くないんだけど、こういう時には、ボールって小道具は心強い味方かも(笑)。で、キッカーの真後ろに座るように言われて、満男選手、ボールを下に、ちょっと心許なげに腰を下ろしたんだけど、結局寝ころぶような姿勢で、柳沢選手が蹴るところを見る形になりました。そしたら、本山選手が飛んできて、横に並んで座って、いろいろ話しかけてたな。

 柳沢選手が蹴り終わるまで、そこで待たされてた満男選手、水沼さんに声かけられて、見学席からも大きな声援が。そして、蹴り始めたんだけど、実に淡泊な蹴り方。ボールも曲がってはいるんだけど、惜しい!って声がかかるほどではなくて。蹴るたびに美帆ちゃんが、コメント取ろうとマイク持って近づくんだけど、もう、話しかけるいとまは絶対に与えないって感じ。蹴ってボールの行方を見届けたら、すぐに次のボールをセットして、すぐに蹴って。どう見ても早く終わらせたがってるとしか見えない様子。だけど、本人だんだん本気になってた模様。だって、だんだんボールをセットするのに神経質になって、置き直してたりしてたもん。で、結局、1球も決まることなく蹴り終えた瞬間、水沼さんにも美帆ちゃんにも背を向けて、蹴り終わった選手たちが固まって見ているところに。失敗を慰めてもらおうとしたのかと思ったら、そうじゃなかったのね。そこにあった、選手の記録を書いたボードをじっと眺めて、負けん気に火がついてしまったらしい。

 収録終わって安心したのも手伝ってか、またまた、ボールをセットして蹴り始める満男選手。ほかの選手も蹴り始めたんだけど、何といっても、一番最初から一番最後まで蹴り続けてたのは満男選手。おいおい、君は足のケガがあるから最後にだけ登場したんじゃないのかいと、思わずつっこみいれたくなるほど蹴ってました。10回くらいは蹴ってたんじゃないのかな。水沼さんにこつを教えてもらったみたいだけどダメで、ついに、ボールをもろにバナナにぶつけてしまって、さすがに止めることにしたみたい。引き上げていく姿を、全然コメントをもらえてなかった美帆ちゃんが追いかけてインタビュー。笑顔じゃなかったとは思うけど、ていねいに答えてたんじゃないかな。で、TVのスタッフにもちっちゃくおじぎしてロッカールームの方に去っていきました。

 TV放映を期待してる方、多いと思うけど、わたしの予想ではこれ、満男選手に関しては、放映できるような絵になるところありません(笑)。あえて言えば、収録終わってから、ムキになって何本も蹴ってるところだと思うけど、1回のみの放映みたいだから、そんなところ流してる暇はないでしょう。ということで、「記録なし!」のコメントつきでワンショット流れれば上出来ではないかと(汗)。

 それに、今回のTV収録の目玉は、なんと言っても、たっくんと遊ぶ満男選手でしたよ。もう、めちゃくちゃ楽しそうで、こっちも幸せな気分にさせられちゃって。しかも、本人の計算外に、めちゃくちゃ目立ってたし、「いい人」の印象を鈴なりの見学の人たちに植えつけて、むっちゃおいしいとこさらってたぞ。その場にいた人にしか分からないのが、ちょっと残念だけど。

(II) チャリティーオークション編

 ブースの裏を歩いていると、後ろの方から「道を開けてくださ〜い」と大きな声が。あわてて道を開けながら声の方を見ると、スタッフに誘導される満男選手がいました。赤い練習着に背中に「鹿」と大きく書かれた赤のハッピを着たスタイル。ちょっと固まった怖い顔で早足で歩いていきます。いきなりハッピを頭からかぶっちゃったと思ったら、そこにはセレーゾ監督を含むブラジル人スタッフ&通訳さんが大集合してて。日本語訳できないようなからかわれかたでもされたのかしら(笑)。

 誘導してくださってたスタッフの方は、関ドクターといつも一緒にいる男性。トレーナーの方なのかな。こんな役割には慣れてないでしょうに、まるで警備員のようにきびきびした様子に、スタッフ魂を感じました。多分、満男選手の足のことがあるので、付き添うことになってたんでしょうね。

 ステージ下に来た満男選手。裏の進行役と思われるスタッフの方と話しながら、どうもハッピが気になるらしく、何度も脱いでみようとしたり、また頭からかぶっちゃったり。

 満男選手の出番は、選手会チャリティーオークションの第2部で、それから30分位してはじまりました。柳沢、中田、本山選手とともにステージに登場した満男選手は、一人だけ、ハッピを脱いじゃってて。よほど自分に似合ってないと思ったのか、それとも似合いすぎて怖かったのかしら(笑)。笑顔で、柳沢選手なんかと話をして、練習場で見せるようなリラックスした様子です。

 まずは、柳沢選手のグッズからスタート。過去の代表ユニフォームが2点とシューズ1点という、豪華3点セットで、10万円の値がついて落札。このあいだも、他の選手達と一緒にしゃべりながら見ていた満男選手だったけど、落札した柳沢選手の後援会の方?がサインをもらうために柳沢選手にユニフォームを差し出すとき、もう一つのユニフォームとシューズの置き場所がなくて、とっさにステージの床に置いのを、さりげなく持ち上げて、持っていてあげてました。中田選手は、そのユニフォームを取り上げて、満男選手の背中に広げて自分のサインを書く真似をしたのかな、なんだか遊んでましたね。2枚ともにサインをもらえたおじさまに、シューズを手渡してあげて。でも、おじさまきっと舞い上がってて、自分の代わりに満男選手がいろいろ持っててくれたなんて、全然気づいてないでしょう(笑)。

 そして、2番手が満男選手。自分の番だと言われて、いきなり満男選手は司会の高城光代さんの方に体を傾けて内緒話。もう一人の司会、バブルガムブラザースのKORNさんに「なんかあやしいですね」とかつっこまれて。高城さん「小学生、限定にしたいって言ってますが、いいでしょうか?」。満男選手らしいな。もちろん、異論を唱える人はなし。「では、商品はなんでしょうか?」と言われて、満男選手、言葉で説明しないで、くるっと体をひねるように後ろを向いて、背中に背負ったプーマのナップザックを見せます。KORNさんに見せ方がおいしいと言われてたけど、確かにおいしい姿でしたよ(笑)。きっと子供にも分かるように見せてあげたかったんじゃないかな。ちゃんと見えるようにするために、中田選手のグッズの代表ユニフォームを、あらかじめ借りて中に入れて形を整えてたもの。高城さんに「それには、中に何か入るんですか?」と確認されてたけど、答えは聞き取れず、「入るんですね」と。始めの値段を決めるように言われて、「いくらでも」。「値段を決めて下さい」。これまでの最低金額は5円だったらしいんだけど、満男選手は「ゼロ円から」。そうだよね、いくらでもと言うからにはタダから始めない ?

 そして、オークション開始。男の子も、女の子も手を上げてたけど、どんどん値段が上がって、1万5千円!!で落札になっちゃった。満男選手は、値段に驚いた表情は見せてなかったけど、限度額決めちゃダメって言われてあきらめてたのかしらね。落札したのは、小学校高学年ぐらいの男の子と低学年ぐらいの男の子のナカジマくん兄弟。満男選手、お金を払ったお兄ちゃんに、バッグを手渡しじゃなくて、ちゃんと自分で背負わせてあげて、俺キン収録に続いて子供好きの様子を見せてました。さすがにKORNさん、ここはつっこみじゃなくて「優しいね〜」と素直に感心していたみたい。で、二人に贈った言葉が「サッカーやってるようなので、頑張って欲しいです」。

 兄弟は右の階段の方に、満男選手は左に帰ろうとしたんだけど、満男選手、兄弟を呼び止めるの。どうしたのかなって思ったら、ステージの下で家族が写真を撮ろうとしてるのに気がついたみたい。二人を自分の左右に呼び寄せて、少しかがんで子供と同じくらいの高さになって写真に収まる満男選手。その全部の仕草が、すっごく自然体なの。自分だけが写真撮られたりするのは固まっちゃうみたいだけど、子供たちのためにって思ったときは、全然違うのね。

 満男選手は、自分のオークションが終わった途端に、握手会に呼び戻されて行きました。1日店長&握手会をしていたサントリーモルツのブースが大混雑をしちゃってたみたい。「小笠原選手でした」とか声かけられての退場だったけど、おじぎするでもなく、なんか中途半端に去っていく姿も、また満男選手らしかったかな。

 うまく言葉で言い表わせないんだけど、オークション風景を見ていて、満男選手のいい意味で頑固な面を見た気がしました。他の人が値段つけてるところを、あくまで0円にするところとか、小学生限定だったり、着たくないハッピは脱いじゃったり(笑)。マイペースって、よく言われる満男選手だけど、それって、オリジナルな道を行く頑固さでもあるのかなって。まあ、まだまだ満男選手はわたしにとっては謎の人物ではありますが。

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