2000/8/26(Sat)

　強い日差しが照りつけるわけでもないのに、朝の9時から、強烈な熱を空気が含むような暑さです。いつもより注意散漫な練習見学なので、記憶違いとかあるかもしれないけどご容赦を。

　セレーゾ監督就任以来、ミーティングで練習開始が遅れることが多いというのに、時間ちょうどに出てくる選手達。それだけで、十分悪い予感だったのに、手に手に腕時計のようなものを持っていて、明らかに今日はフィジカルトレーニング。ロッカールームから出てきた満男選手も、見てるわたしがイヤそうと思ってみるせいか、普段より乗り気のしない顔つきの気が。ストレッチも、何だかいつもよりのびが悪い気がしてきちゃうし、それに大きなあくびを一発かますところも目撃してしまいましたわ。ストレッチの相手は、幸聖選手だったかな。

　ストレッチが終わって、里内コーチに150から155で、無理しないで自分のペースでと声かけられてランニング開始。心拍数を一定に保ちながら走るということみたい。それぞれ違ったペースで、コースも練習見学のベンチのある2つのピッチの回りだけ走る選手とか、スプリンクラーの回る隣のピッチも使って走る選手とか色々。途中から逆回りに走ったりも。最初の何周かは熊谷選手と同じペースで走っていた満男選手だけど、徐々に遅れたようで、最後は一番スローペースになっていました。ゆっくり走っているというより、速く歩いているくらいになって、決められた時間（20分くらい?）が来た時も、真っ先に走るのをやめていました。

　選手達が走ってるあいだに、コーンとか棒とかを用意していたコーチ達。どうやら次はサーキットトレーニングのようです。2組に分かれて、最初は満男選手は、7〜8個横倒しに置かれたコーンを飛び越えながら走る組。でも、2組とも場所が遠くて、よく見えません。野沢選手や、松島選手と話をしながら、笑顔も見られたと思うけど、なにぶん肉眼では表情までとても見えない距離だったので。途中、太股の後ろあたりを気にしてさするような仕草があったり、一人だけロッカールームに引き上げて行くから、体調悪くなったのかと心配したら、自分のスパイクを取りに行ったみたい。ランニングの時にはいていたシューズのまま途中までやっていたんだけど、やりにくかったのかな。隆行選手は、最後までスパイクを履かずにやってましたけどね。そうそう、セレーゾ監督がロッカールームからスパイク持って走ってくると思ったら、それを金古選手に渡してました。履け!ってことかしら。

　セレーゾ監督といえば、この日の練習の主役はセレーゾ監督でしたよ。サーキットトレーニングが始まる頃から、FKの練習に使う人型を出して、ホペイロさんのようにネットに入ったボールを運んでいて、人一倍目立ってたんですけど、まさか自分のFKの練習のためだったとはね。トレーニングの半ば過ぎから、選手はほっちらかしで、一人でFKの練習。ボールを蹴るいい音が、ピッチに響き渡ってました。その音を聞きながら、選手達はひたすらフィジカルトレーニング。セレーゾ監督、2ndステージの練習開始の日もグランドに現われなかったし、フィジカルトレーニング見るのは苦手みたいね。

　途中で場所を入れ替えて、選手達のサーキットトレーニングは延々と続きました。今度の場所では、3メートルおきくらいにコーンが置かれて、コーンまで走って、後ろ向きに戻って、次のコーンまで走って、また戻ってというような、これも地道な練習。汗かきの相馬選手はじめ、全員が汗びっしょりになって。真っ先にランニング姿になっていた名良橋選手はじめ、相馬選手、秋田選手が次々とユニフォームを脱ぎ捨てて。こういうのに、年功序列とかあるのかしら（笑）、なぜか脱いじゃうのはベテランの選手だけみたい。

　練習は全部で2時間弱。11時前に終わると、満男選手は名良橋選手と並んで、二人とも言葉もなく引き上げていきました。そのあと、野沢選手が、熊谷選手や松島選手、相馬選手などにさかんに声かけられてるので、期待して見てたら熊谷選手が走る時のマネやってました。遠目に見ただけでもはっきり分かるほど似てました。でも、満男選手のマネはやらなかったみたい。残念。

　ロッカールームに上がってから30分以上経ってからと思うけど、満男選手が出てきて、「小笠原さーん」と呼ぶ女性達の声にも、振り向くことなくまっすぐ帰っていきました。左手に携帯握りしめてましたよ。もし、強引に呼ばれたら、とっさに電話かかったふりでもする気だったかな（笑）。

　ということで、最後には暑さでもうろうとしながらの練習見学記でした。3度目の午前の練習見学だったけど、一番つらかった。サッカー選手には厳しい季節がもう少し続きますね。