2000/11/8(Wed)

　 2ヶ月半のリーグ中断後の試合。現在2位 につけているアントラーズにとっては、絶対に落とせない試合ですが、CBの秋田選手、ファビアーノ選手がそろって警告累積で出場停止という厳しい戦いになりました。4日前のナビスコカップ決勝に警告累積で出場できなかった満男選手にとっては、3週間ぶりの公式試合になります。

　 水曜日の夜とあって、国立競技場に集まったのは、1万3千人ほど。スタジアムが大きいだけに、少し寂しい感じがします。そろそろ、観戦には寒い季節になりつつある11月の夜です。

　 アップ場で、通路下の柱の陰に見え隠れすす満男選手の調子は、正直、よくわかりません（笑）。パス回しは中田選手と組んで行います。2人組でのストレッチの時には、中田選手の腿上げの介助などしながら、満男選手は、ちょうど足元にあったボールを、ちょこちょこといじります。全体でのアップが終了、ほかの選手たちが上がっていく中、本山選手と組んで長めのパスを交換。グラウンダーのパスを蹴ってる回数が多かったようです。

　 選手入場のあと、1列に並ぶと、満男選手、手でお尻、というか腿の付け根を押さえるように触ります。このしぐさ、確か、1stステージのグランパス戦の試合開始前にもしていたはず。そのときは左腿だけでしたが、今日は両方です。グランパス戦でベンチに下がったあと、左腿に包帯を巻いていた姿を思い出します。今日も、腿の具合がよくないのでしょうか。

　 今日の写真撮影も、満男選手は前列左から2番目。どうやら、羽田選手はあれだけ身長があるのに、前列がお気に入りみたい。満男選手の定位置に入ります。羽田選手がレギュラーになったら、写真撮影での定位置争いが起こってしまうかもしれません。

　 試合開始直後はエスパルスのペースでゲームが進みます。

　 最初は、それほど高い位置を取っていなかった満男選手。積極的にチェイシングが目立ちます。時には2列目の位置から、フォワードを追い越して、相手最終ラインの持つボールをチェイシングしに行きます。そして、ボールをもらう積極的な動きも、目立ちます。

　 6分、バックライン名良橋選手からのパスを、相手陣内中央で受けて、ワントラップで前を向くと、縦に前線の柳沢選手にパス。これは、DFにカットされますが、直後、ビスマルク選手の後ろからのパスを、右足ワンタッチで柳沢選手に。早い、満男選手らしいパスでしたが、これも通りません。

　 8分、名良橋選手から縦に入ったボールを、隆行選手、右サイドを上がる満男選手に合わせて出します。フリーでボールを持った満男選手、走りながらクロスを上げますが、ゴールラインを割る完全なミスキックに。満男選手、守備に戻りながら、多分名良橋選手になにか謝っているようにも見えます。

　 13分、名良橋選手から柳沢選手に入ったロングボール、満男選手、ビスマルク選手とつないで、左サイドから相馬選手がクロスを上げますが、相手DFに当たってフリースローに。

　 16分、左サイド寄りで、本田選手から縦に入ったボールを、ゴール正面の隆行選手に合わせますが、これも、DFにクリアされます。

　 17分、中央のビスマルク選手から、左サイドを上がる満男選手へのパス。ワンタッチで左足で上げますが、直接GKがキャッチします。

　 自陣内で、満男選手の横パスをカットされたことで、エスパルスの攻撃になりますが、名良橋選手がヘディングでクリアしようとしたボールを、右足ワンタッチで、自分の体を越すように、前にいる隆行選手につないでいく満男選手。ほぼ、180度後ろにつなぐプレーです。ここから始まったカウンター、右サイドコーナー近くまで行ったビスマルク選手が、満男選手にボールを戻しますが、残念ながら相手にカットされてしまいました。

　 このとき、TV画面上では、かなり右足を痛がる様子を見せるビスマルク選手。4日前、ナビスコカップ決勝でもFKをファビアーノ選手に譲っていて、多分、足の調子があまりよくないのでしょう。

　 左サイドでボールを持った満男選手、右サイドで手を上げてボールを待つ熊谷選手にサイドチェンジのボールを出しますが、これは短くて、カットされてしまいます。

　 24分、最終ラインでボールを回すエスパルスDF、サイドに預けようとしたところを、隆行選手がカット、満男選手、すかさずボールに反応して、しっかりと前を確認して、ハーフライン後ろから、浮かせるようなボールを出します。そのボールは30メートルほど先、DFの上を越えて、ぴったりと柳沢選手の走り込む先に。一瞬でゴールに向かう形となった柳沢選手、シュートを打ちますが、今ひとつ、ボールにスピードがなくGKにキャッチされました。

　 27分、後ろに下がって相手ボールを奪おうとした隆行選手が、相手と交錯するような形で倒れ、エスパルスボールに。いつものように、ボールのすぐ近くに立って早いリスタートを防ごうとする満男選手ですが、これをサントス選手がサイド側にすぐに蹴ります。審判もそのままプレーを流します。ここから、アントラーズのピンチになりますが、満男選手が足を出していれば、FKの妨害になったのかもしれません。

　 自陣に攻め込まれたところから、名良橋選手が蹴り出したボールを、ビスマルク選手から、満男選手と繋いで、満男選手、前に向こうとして倒されFKを得ます。

　 ペナルティエリアのすぐ外側で隆行選手が倒されてFKを得たアントラーズ。満男選手はそこでビスマルク選手にぴったりと寄って、なにかしら声をかけます。きっと、自分に蹴らせてほしいと伝えたに違いありません。こんな満男選手の姿、確か8月のセレッソ戦以来見てなかったと思います。足の具合がよくなって自信がまたでてきたのでしょうか。しかし、ビスマルク選手、満男選手には譲らず、満男選手も、なんだか名残惜しそうに壁のほうに向かいます。ビスマルク選手、直接ゴールを狙いますが、バーの上を越してしまいました。

　 39分、柳沢選手がくさびになって落としたボールを受けた満男選手、前に走り込む柳沢選手に合わせ、DFのあいだを抜いてパスを出しますが、惜しくも市川選手にカットされてしまいます。これは、柳沢選手の狙い通りのパスだったのでしょう、満男選手に対して手を叩き、スマンといった表情を見せます。

　 41分、左サイドビスマルク選手のFKを受けた満男選手、倒れ込みながら柳沢選手に見事なスルーパス。ワントラップでペナルティエリアの中に入った柳沢選手、エスパルスDFは柳沢選手と交錯しながら、かろうじてこのボールをクリアしますが、これで得たCKからアントラーズの得点が生まれます。

　 ビスマルク選手の左ショートコーナーを繋いで隆行選手がヘディングシュート、GKがはじいたボールを、羽田選手がゴールラインぎりぎりで拾い、クロスを上げます、こぼれ球に、素早く詰めていく満男選手に、DFも苦し紛れにクリアしたボールが、名良橋選手の目の前に。思いきりのいい名良橋選手のミドルシュートは、相手DFの足に当たってコースが変わり、GKがなんとか手に当てたものの、ゴール右上に突き刺さります。

　 前半終了間際の、いい時間帯の先制点。喜びながら自陣に向かう名良橋選手に、満男選手、声をかけて、タッチを交わします。

　 満男選手、右サイドでボールを受けて、出しどころを探しているうちに、相手選手に囲まれてしまいます。今日は何回か同じようなシーンがあるのですが、調子が悪ければ少ないタッチでボールをさばくようにしているという満男選手、今日は自分から積極的にゲームを作れると感じているのでしょう。

　 1分のロスタイムの後、前半終了。特に足を引きずるような様子もなく引き上げていく満男選手ですが、メインスタンド下に階段を下りるとき、トトンとほかの選手を追い抜いて、少し、急いでいるのでしょうか。足の手当とか、しなければならない状態でなければいいのですが。

　 後半開始のとき、満男選手は、すでにほかの選手が円陣を組んでいるところに、一人遅れて駆け込んできます。ほとんどの場合、早めにピッチに姿を現す満男選手としては、とても珍しい姿です。

　 後半に入り、エスパルスはアレックス選手を投入し、ゲームも大きく動き始めます。

　 今日の満男選手、高桑選手にボールが渡ると同時に、必ず大きく手を上げて前に走り出します。高桑選手から、満男選手に、直接ボールが出ることは、あまりなかったと思うのですが、それでも、決してやめることをせず、同じことをくり返す満男選手です。

　 右サイド、羽田選手から縦に満男選手にボールが入りますが、出しどころがなく、もう一度羽田選手に戻します。そして、もう一度羽田選手から満男選手に入って、2人の選手に囲まれてボールを蹴り出された満男選手、ジェスチャーで羽田選手に、中にボールを入れるように言っているようです。

　 名良橋選手のフリースロー、多分、満男選手を狙ったのだと思うんだけど、ジャンプした満男選手の頭の20センチくらい上を越えていってしまいます。

　 相手CKには、全員が戻って守備を固めることもあったアントラーズ。満男選手も、その都度、マークを確認して、周囲に細かく指示を出します。

　 後半7分、ハーフライン近くでボールを受け、後ろに戻した柳沢選手、そのまま前に走り込みます。ワンタッチで熊谷選手が出したボールを、ハーフライン少し前で受けた満男選手、自分を追い越すように前に走り込む柳沢選手にタイミングを合わせて、きれいにDF一人の頭を越すふわりとしたパスをだします。ぴったりのタイミングで、ペナルティエリア左すみ付近でパスを受けた柳沢選手、くるりと反転すると、後ろからくる満男選手の走り込みに合わせてパス。これもぴたりと合って、満男選手、いいシュートを打ちますが、GK正面でキャッチされてしまいます。これは、柳沢選手と満男選手の息のあった、きれいな攻撃でした。

　 柳沢選手がくさびになり落としたボールを受けた満男選手、ドリブルで前に進みますが、サントス選手に倒されFKを得ます。いい位置からのFKなのですが、今回は満男選手、足をかなり痛がっていて、蹴らせてと言える状態ではありません。右足を痛がっている様子なのですが、サントス選手は満男選手を後ろから押して倒していて、直接、足が絡まってはいないので、転び方が悪かったのでしょうか。

　 今日の主審は、壁の距離がかなり適当でした。壁の手前に入った満男選手、伊東選手が一人、壁よりも近い位置に立っていることを審判に盛んにアピールします。審判が壁を直すのを待っていたビスマルク選手、なんと、これでホイッスルを吹かれ、遅延行為でイエローカードをもらってしまいます。2ndステージ6枚目のイエローカードになったビスマルク選手、これで、2試合の出場停止です。

　 アレックス選手と1対1になった名良橋選手が抜かれそうになり、遅れて対応に当たった満男選手、アレックスを倒してファールとなります。審判に手を広げて、抗議する満男選手ですが、これは覚悟のファールでしょう。

　 1stステージで対戦したときには、名良橋選手が出場停止でいなかったこともあって、アレックス選手には、右サイドに入った熊谷選手と満男選手が、二人がかりで止めていた印象が強かったのですが、今日は、満男選手とビスマルク選手の左右の位置関係が流動的。そのせいか、アレックス選手に対し、名良橋選手が一人で対応する場面が何回か見られました。17分、名良橋選手、アレックス選手を止めて、ついにイエローカードをもらってしまいます。これで、名良橋選手も次節出場停止です。

　 後半になって、エスパルスから攻め込まれる時間帯の増えたアントラーズ、ゴール前でボールを回すエスパルスに、柳沢選手が後ろまで戻って、ボールをカットします。中田選手、隆行選手と速いテンポでボールが繋がれて満男選手に。満男選手はグラウンダーのパスを、右に走り込む名良橋選手の前のスペースに出し、絶好のカウンターになりますが、名良橋選手のクロスはミスキックになってしまいます。

　 20分、左サイド、自陣のビスマルク選手から、右前方の満男選手に、見事なパス。満男選手、ゴールに向かってドリブルで進みますが、ペナルティエリア直前で相手DFに前から足をかけられるような形で倒されます。これを流されてしまい、少し足を痛がりながら立ち上がった満男選手、プレーが止まったあとで、本田選手と二人で審判に抗議します。満男選手は、大きく足を上げて、足首のところを手で叩く、言葉が通じなくても分かる大きなジェスチャーを見せます。

　 アントラーズ右サイド低い位置で、フリーのアレックス選手にボールが渡った瞬間、満男選手は素早く詰め寄り、アレックス選手の前に背中を入れるようにして止めます。結局はエスパルスボールになりましたが、ピンチの芽を摘む動きです。

　 25分、左サイドからアレックス選手に縦に抜かれて、ファーサイドの市川選手にクロス、市川選手の多分、ミスキックと思われるボールが中田選手の右腿に当たりオウンゴールになってしまいます。同点に追いつかれてしまったアントラーズ。中断前の3試合連続の引き分けの悪夢が頭をよぎります。

　 しかし、これからの、選手たちの気迫は、今までの試合とは全く違うものでした。今日、最初から好調だった本田選手が、危ない局面にはすべて顔を出しているのではないかと思われるくらいに奮闘し、足が止まりがちかと思うと、隆行選手が最終ライン近くまでボールを受けに走り、そして、ビスマルク選手が、ボランチの位置で守備の仕事もしっかりとこなします。90分以内に勝利するんだという気持ちが観客席にじかに伝わってきます。

　 低い位置のビスマルク選手からのパスを受けた満男選手、軽く名良橋選手にボールを落とし、ワンツーで抜け出そうとしますが、これはうまくいきません。

　 高桑選手の長いゴールキックを、満男選手は、DFに背後から体を寄せながらもうまくヘディングで繋ぎ、後方のFWに合わせようとします。

　 高桑選手のロングキックを、ペナルティエリア手前で拾った満男選手、ドリブルでDFを交わしながらボールをキープ、なんとか体を反転させシュートに持ち込もうとしますが、倒されてしまいます。

　 33分、左サイドを上がろうとする相馬選手に市川選手が対応、相馬選手、中央の満男選手に短いパス、相馬選手の意図を感じて満男選手、ワンタッチで速いパスを返します。相馬選手の上げたクロスは市川選手の足に当たりゴールラインを割ってしまいましたが、見事なワンツーでした。

　 左サイド、深い位置でボールを受けた満男選手、DFに着かれながらボールをキープ。そして、倒れ込みながら隆行選手にぴったりのパスを出します。満男選手のプレーから、なんとか、自分の力でボールを前に進めようとする意志を感じられます。そして、そのパスの美しさはすばらしいものでした。

　 36分、アジアカップから帰ったばかりで、まだ体調不十分と思われる柳沢選手が、本山選手と交代。

　 この交代と同時に、前に上がったビスマルク選手と入れ替わるように低めのポジションを取った満男選手、ハーフライン付近から前方のビスマルク選手に斜めにパスを出します。ビスマルク選手、そのボールをヘッドで落とし、そこに走り込んできた本山選手がシュート。これは、GKにキャッチされます。

　 隆行選手がキープしたボールを左サイドで受けた満男選手、縦にボールを出すフェイントを1回入れて、斜め前の本山選手にパス。そのまま、本山選手とクロスするように走り込みます。本山選手は、外の相馬選手にパスを出し、相馬選手がクロスを上げるときには、ニアサイドに隆行選手、ファーサイドには満男選手と形ができています。クロスは惜しくもDFにクリアされましたが、意志の通じ合ったきれいなプレーでした。

　 そして、ここで得たCKから、アントラーズの決勝点が生まれます。前節も、多分、右足の調子のあまりよくないビスマルク選手、この試合、ショートコーナーばかりを使ってきましたが、39分のこのCKだけは、直接ゴール前に上げます。中田選手がぴったりとヘッドに合わせたボールは、ポストに当たって、ゴールの中に落ちます。飛び上がって喜ぶ中田選手に、ほかの選手たちがいっせいに集まり祝福します。

　 ゴールに両手を上げて喜んでから、一瞬、いつも通りハーフラインのほうに向かった満男選手も、やはり喜びを交わしたかったのでしょう、Uターンして、中田選手のほうに笑顔で駆け寄り、抱きつくように祝福します。中田選手の背中をポンポン叩いて、いい時間帯のゴールだけに、ものすごく、うれしかったに違いありません。そして、ポジションに戻った満男選手は、得点に喜ぶチームメートに再度の集中をうながすように、激しく手を叩きます。

　 これからのアントラーズの選手の集中力も、ものすごいものでした。自陣内でボールを受け、一気にドリブルで前に進む隆行選手。その斜め後ろから、満男選手がフォローするように走り出します。左サイドで隆行選手がボールを奪われた瞬間、飛び込んで奪い返しに行く満男選手。相手に足をすくわれて転び、FKを得ます。

　 残り時間もあとわずか、ゆっくりとボールを回したいアントラーズ。左サイドでパスを受けた満男選手は、足元にボールをキープします。ボールを奪いにエスパルスの3人の選手が満男選手を囲みますが、満男選手、うまく相手の足に当ててボールを出し、スローインを得ます。

　 アレックス選手がサイドラインを駆け上がろうとすると、熊谷選手、名良橋選手、満男選手の3人で囲みこみます。

　 45分、本山選手が出したパスをペナルティエリア内で受けた隆行選手、相手選手に倒されPKを得ます。キッカーはビスマルク選手。ナビスコカップ決勝の時には、PKを決めたビスマルク選手ですが、今回は、真田選手に右手1本で止められてしまいます。

　 勝ち試合、コーナー付近で時間稼ぎにボールをキープしようとするビスマルク選手の姿は、もう見慣れたものですが、今日は、そこに満男選手も自ら近づいていって加わります。最初のCKをコーナーでキープしたビスマルク選手は、倒されてFK。ビスマルク選手は、そのFKを目の前の満男選手に預け、満男選手がビスマルク選手に戻して、もう一度キープ。たまらず足を出した相手選手がボールをゴールラインから外に出してしまい、今度はフリースローに。満男選手はフリースローをビスマルク選手に投げ、ビスマルク選手は、またコーナー付近で倒されてFK。満男選手は、ビスマルク選手に、すぐ近くから拍手を送ります。このFKもビスマルク選手から受けて、満男選手がすぐに戻し、もう一度コーナーフラッグ付近で押されてFK。今度こそは、長い距離を蹴るかと見せたビスマルク選手、やはりすぐ近くの満男選手に預け、満男選手、体を反転させてボールをキープしようとしたところを、相手選手に押されてFKを得ます。なんと、5回もくり返される時間稼ぎに、いらついて抗議したサントス選手にイエローカードが出されます。イライラする気持ちは、よくわかりますが、ボールを動かしながらの時間稼ぎ、決して遅延行為で

　 そして、このFKを満男選手が蹴ったところで、試合終了のホイッスル。レギュラーCB二人を欠き、苦手エスパルス相手の試合で、大きな勝ち点3を得ました。

　 満男選手は、祈りのポーズに入るビスマルク選手の背中をポンと叩いて、そして、ベンチのほうに手を差し伸べるような仕草をします。駆けつけたホペイロさん（マネージャーさん?）からボトルを受け取り、給水する満男選手です。この方は、今年の2ndステージのヴィッセル戦終了後、ベンチ前で倒れ込んだ満男選手にボトルを渡そうとしていた人なので、TVで見て憶えている方も多いでしょう。いつも試合終了後、ピッチ内の選手にボトルを運んできてくれるのですが、決まって一番に駆け寄るのは満男選手のところ。というか、満男選手が真っ先に水を要求してるのかもしれないんですけど（笑）。

　 列に向かいながら、満男選手は妙な行動をとります。ピッチに、腕立て伏せをするように手をつき、片足を、もう一方の足首の上に乗せる、これは、ストレッチでしょうか。そんなことをしてたので、またまた、1列に並んぶ集合に間に合わず、名良橋選手が明けておいてくれた位置に、急いで並びかけたときには、もう、ホイッスルが鳴って、礼が終わってしまいます。満男選手は、市川選手のほうに自分から近づいて、背中を抱くように言葉をかけます。1stステージ、エスパルス戦で負けたときは、平松選手が近づいて声をかけたのにほとんど言葉を返せなかったように見えた満男選手。勝ったせいなのか、今日は余裕が感じられます。

　 そして、ほかの選手たちと一緒に、バックスタンドのほうに向かいながら、前屈して、つま先に手をつけてみたり、微妙にしゃがみ込んでみたり、しきりに足を気にしている満男選手です。バックスタンドへの挨拶が終わって、まるでなついてくるかのように寄ってきた本山選手と話していた満男選手ですが、前を歩いていた高桑選手が何か言ったらしく、満男選手は笑いながら高く足を上げて、高桑選手の背中に蹴りを入れます。なんだか、勝ったという高揚感だけでなく、フル出場できたこと、そして、自分の出来にも満足してるんじゃないかなと思わせる仕草でした。

　 そして、みんなから少しずつ遅れながら歩いていく満男選手、後ろから来ていた隆行選手を見つけると、少し戻って握手を交わします。そして、その少し後ろから来ていた名良橋選手とも。普段なら、観客席にのカーブに沿ってゴール裏に挨拶に行く満男選手ですが、今日は、ビスマルク選手が看板の手前側を近道して通ったせいか、それに続いて名良橋選手と近道し、バックスタンドの下に消えていきました。