2000/11/1(Wed)

　 なにやら、はるか南方にいるらしい台風の影響で、関東地方は朝から 雨。今日は9時からと3時半からの練習でしたが、夕方の練習だけを見学してきました。

　 練習開始の時間には、雨は上がっていて、このごろでは暖かい天気。練習はBグランドの見学席側の柵を使ったストレッチから始まりました。満男選手、Aグランドでの柵を使ったストレッチの時は、見学者の多さに気おされてしまうのか、いつも、見学席のないはずれの方、用具置き場の辺りでストレッチをしていたのですが、今日は、雨のせいもあって見学者は数人。満男選手も遠慮することもなく、中央の方で、ストレッチをしています。隣は中田選手かな。午前の練習ですでに疲れているせいか、選手たちみんな、なんとなく口数が少な目。名良橋選手が、コーチとふざけあってるほかは、淡々とストレッチが続きます。

　 満男選手、真っ先に、柵から足をおろしてみたり、ストレッチでも相変わらずマイペースを崩しません。特別にコーチが付き添うこともないので、足の具合は順調なのでしょう。そうそう、今日の服装は、長袖のウインドブレーカーに、下も長いウインドブレーカーです。

　 ストレッチが終わると、ランニング。最初、後ろの方を走っていたはずの満男選手ですが、どんどん前に出ていきます。しっかり走らないと体が温まらないのでしょうか、2周走り終わる頃には、先頭になってました。昨日、レバノンから帰ってきて、さっそく練習に合流している柳沢、高桑選手、それに、見知らぬ2人の選手もいて、最初から別に練習をしていた4人のGKを合わせると、選手が24人。本山選手とファビアーノ選手の姿が見あたりませんが、金古選手も中島選手も、すっかり一緒に練習できていて、ようやく、チームのメンバーがそろってきたという感じです。

　 ランニングのあと、以前にもレポートしたことのある練習を今日も行います。ハーフラインの右半分に3人が間隔をあけて立ち、いっせいに走り出して、ボール回しをし、サイドに走り込んだ選手が上げるクロスに、あとの二人がニアとファーに走り込んで、シュートするというものです。3人の選手とボールが三つ編みを編むように動いてるので、わたしは勝手に三つ編み練習と呼んでます（笑）。前回見たときには、CBの選手はこの練習には参加していなかったのですが、今回は全員でこの練習に取り組みます。満男選手、上げたクロスを、そのままGKにキャッチされて、天を仰いだりすることもありましたが、なかなかいいクロスが上がっているよう。シュートも相変わらず冷静です。GKの動きをよく読んで決めています。

　 この練習が始まった頃に、根本、羽田、野沢選手がピッチの周りで、ランニングを開始。どうやら、今日、U-19のキャンプから帰ってきたようです。「ご苦労さまです」なんて、ちょっと冗談めかして中島選手が、声をかけます。祥朗選手は、走っている羽田選手の前にポーンとボールを出して、羽田選手、それを転がしながら走ります。隆行選手は、走っている野沢選手に、わざと当たるようにボールを蹴ってみたり。ボールがコミュニケーションの道具になってます。「今日は、人数多いからいいな」と中田選手。

　 右サイドと、左サイドが入れ替わった後半は、見学席のすぐ近くに満男選手が。こうやって、近くで見ていると、ホントにボールを足から離さないのがわかります。待ち時間も、ともかく、すぐにボールを足下に置きます。ただ、足をボールに乗っけてるだけのこともあるんだけど、ともかく、いつもボールと一緒です。

　 中島選手と、すれ違った満男選手。腰を落として、足を後ろに交差させる、妙なポーズを取ります。うまく表現できないけど、足だけがボーリングで球を投げた瞬間みたいになってるの。中島選手も同じポーズをして。何かのマネかしら。わからないけど、このところ、ちょくちょく見せる、変なポーズに、またまた新ネタ追加です。でも、今日のは、とっても地味。もう、このくらいでは、動揺しないばかりか、もっと派手なのをと思ってしまう自分が、ちょっと怖かったりして。

　 三つ編み練習（笑）が終わると、6人のDFはほかの場所に移動。いつもは攻撃練習についているセレーゾ監督、今回はDFを指導します。セレーゾ監督が鍛える選手は、秋田、金古、羽田、中田、本田、松島選手だったかな?　 最後の2人が、ちょっとあいまい（汗）。監督がいるからには、こちらがメインの練習なのでしょうけど、わたしの目は、当然、攻撃練習の方にしか向かないので、何をしていたかはわかりません。セレーゾ監督の大きな声が聞こえ続け、監督自ら、次々と球出しのボールを投げ上げる姿が、視界の隅に入ってました。

　 関塚コーチの指導する攻撃練習は、後ろよりのサイドか中央の位置から出たボールを、FWがシュートするというもの。ここで、ビスマルク選手、野沢選手は、熊谷選手は、中央の位置にいたのですが、なぜか満男選手はFWの位置に。柳沢、平瀬、隆行、長谷川、中島、幸聖選手と、6人もいる豪華攻撃陣と一緒の練習です。最初は、足元に出たボールをシュート。短い休憩を挟んで、今度は、開いてボールをもらってシュート。この練習の頃からだったか、ぽつぽつと降ってきた雨が、徐々に強くなって、傘を差しての見学になりました。練習も少し、やりずらそうです。満男選手、汗と雨が一緒になったのか、ジャージの襟を引っ張り上げて、顔を拭いてます。

　 このシュート練習が終わったところで、セレーゾ監督直々の指導を受ける選手が交代。今度は、相馬、名良橋、祥朗、ビスマルク、熊谷、野沢選手です。これは、ナビスコカップ決勝で、攻撃的MFの位置に入る選手の候補なのかしら。あれ?　 祥朗選手は出場できないから違いますね。じゃ、リーグ戦のエスパルス戦で、ボランチに入る候補の人?　 それも、違うみたいな。どんな練習をやっているかも全然見てなかったので、監督の意図はよくわかりません（笑）。

　 休憩時間中に、満男選手は、秋田選手とパス交換。ツータッチで相手に渡すのがルールらしいんだけど、野沢選手とやるときとは、やっぱり勝手が違うみたい。前に行ったり、横に行ったり、満男選手の運動量が多いのです。秋田選手のボールが、とっちらかっちゃうのね（笑）。でも、楽しそうに長いこと二人でボールを蹴ってました。

　 攻撃練習、今度は、サイドにいる選手から出たボールを、FW2人でパスを回し、サイドから走り込んできた選手がシュートという練習。今度は満男選手、FW組ではなく、サイドから走り込む組に入ります。これ、シュートするのは、FWじゃない選手だから、満男選手、ここでもシュートをどんどん打っていきます。

　 この練習の時だったかしら、走り込んだ満男選手、ゴール前で突然、片膝をついた格好でうずくまったまま動かなくなりました。しばらく、じっとしたあと、立ち上がって、痛そうに足を引きずりながら歩いていました。多分、右足が痛かったのではないかと思うのですが、特に痛み止めのスプレーをするとか、トレーナーの人に見てもらうということもなく、練習を続けていたので、たいしたことではなかったようです。1、2度、足をブランブランと振るような様子を見せてましたが、その後の練習は、変わらずこなしてました。

　 そして、次の練習に移るあいだの少しの休憩、今度は、満男選手、ボールの上に腰かけてました。動かずにいるときにも、ボールと一緒にいるのが満男流?　 雨だったから、地べたに座りたくなかっただけかもしれないけど。

　 最後の練習は、全員が同じことを。4組にわかれてポジションを取り、右後ろの選手が左前の選手にボールを出すと、左前の選手はそれを右前の選手にパス。右前の選手がゴール。今度は、左後ろから同じ回しかたで。ということで、全員がその4つのポジションをローテーションしながら練習をこなしてました。

　 これも、どの練習の時だったか忘れたけれど、近い距離でGKと1対1になったところで満男選手、2度ほどフェイントをかけてGKを崩れさせてシュートを打っちます。いつも通りの冷静なプレーぶりです。

　 雨も強くなったせいか、それとも、予定通りだったのか。「あがれ!　 あがれ!」という関塚コーチの大きな声と一緒に練習終 了。時刻は4時50分くらい。1時間強の練習でした。満男選手は、練習終了と同時に、まっすぐに引き上げていきました。