芝生日和

紹介日和-PROFILE 情報日和-NEWS 縁側日和-BBS 波乗日和-LINK

home

2001/ 6/13(Wed)

 今日は、夜の7時から、ナビスコカップ2回戦、柏の葉スタジアムでのレイソル戦。午前9時から、サテライトのみの練習です。曇で、心地よい風が吹いて、練習見学には絶好の天気だったのですが、さすがに見学者は少なく、練習開始時には、5人ほど。練習が終わる頃にも、10人ちょっとくらいだったでしょうか。

 満男選手は、8時50分くらいに、他の選手と2人で、ロッカールームの前にやって来ました。ヒジには、サポーターも包帯も、何もなし。少し折れ曲がっている他には、特に気をつけている様子もありません。なぜだか下が気になるらしく、下を向いてゆっくりと歩きながら来ます。一緒にいたのは、てっきり金古選手だと思ったのですが、これは、どうやら、わたしの勘違いだったようです。

 コンフェデレーションカップでの、ブラジル代表や、日本代表の練習が行われているあいだは、練習場の周りの看板に緑のカバーが掛けられていたのですが、今日は、すっかり取り除かれ、Aグランドは整備中。芝が短く刈られています。練習はBグランドで行われるようです。

 石井コーチが、AグランドとBグランドのあいだにサーキットトレーニングように、コーンやミニハードルを並べています。外に出てきたのは、幸聖選手、小林選手、山口選手、松島選手、本山選手、ファビアーノ選手の6人。Bグランドの周囲を数周ジョギング、ストレッチのあと、サーキットトレーニングに入ります。

 9時半少し前、室内練習の指導が終わったのか、リカルドフィジカルトレーナーが出てきて、BグランドのAグランドよりのところに、コーンやボールを並べ始めます。少しして、中嶋選手と高桑選手がグランドに出てきて、そこに向かいます。そして、それから、ちょっとしてから、満男選手が、ウインドブレーカーをかぶりながら、ロッカールームの扉を開けて出てきます。ちょっとグランドの方を見ると、歩き始めたのは、他の選手と逆さまの、鹿ガーデンの方向。普段だったら、その辺りから練習見学をしているファンも、たくさんいるのですが、今日は、1人も姿がありません。フェンスの扉を開けると、鹿ガーデンの前に出て、見学席の真ん中を通って、グランドを囲むフェンスを乗り越えます。Aグランドの真ん中を、ゆっくりと突っ切ると、練習をしている選手たちの方に向かう満男選手です。

 歩きながら、ちょっと気にしたように、左腕を大きく振りながら歩いたりしています。サーキットトレーニングをしている選手たちのところに行くと、ニコニコと話をしています。コーチに話しかけられて、ヒジの下側まで、袖をまくって見せて、ヒジを曲げ伸ばししています。どうやら、ギプスで固定されていたせいで、ヒジの関節が固まってしまったみたい。思いっきり伸ばしたり、思いっきり曲げることができないようで、動くのは20度〜90度の感じです。コーチに、見せ終わると、AグランドとBグランドのあいだを、歩き始めます。ゆっくりとしたペースで、すれ違う人と、その都度、ニコニコと言葉を交わしていて、とても楽しそうです。端まで行くと、同じところを引き返します。近づいてくる満男選手に、コーチが、ポーンとボールを蹴ってくれます。足元でそれを止めると、少し転がしながら歩き、軽く蹴り返す満男選手です。

 肩をゆっくりと回してみたり、足を左右に上げたりしながら、歩いていく満男選手。コーチや、マネージャーの明智さんが、近くを通るたびにボールを蹴ってくれます。その度に、2〜3回パス交換。どれも、軽く蹴るだけですが、グラウンダーだったり、浮かせたパスだったり。リフティングもしてみたり、楽しんでいる様子です。ふわりと浮かせたパスは、とてもキレイ。これだけで、満男選手らしくてうれしくなります。

 時々、給水する満男選手。ペットボトルのふたも、苦もなく開けられているようです。

 そうやって、いろんな動作を入れたり、後ろ向きに歩いたり、細かいステップを踏んでみたり、ウォーキングは30分以上続きました。

 歩き終わると、さっそくストレッチ。簡単にすませると、今度は、ボールを持って、ゴールの前に立ちます。ゴール前が空くのを待って、ふわりと浮かせたシュート。ゴールネットが揺れます。満男選手がゴールの前にいるのを見て、左サイドから、松島選手がクロスを上げてくれます。1本目は、大きく外れて、満男選手は、無理には追わず、2本目は、少し前に来たのを、軽くヒールキックでシュートします。本山選手も、同じところからクロス。満男選手が、軽くジャンプした頭の上を、ボールは越えていきます。どうやら、今日は、ダッシュはしないことになっているみたい。無理にボールを追ったりは、絶対にしない満男選手です。

 グランドに出てきてからサーキットトレーニングをしていた、中嶋選手とも、何本かパス交換。高桑選手の前に行くと、左と右、交互にボールを転がしてもらって、高桑選手がキャッチできるように蹴り返します。しばらくそんなことを続けると、高桑選手と話しながら、ボールの上に座る満男選手です。

 スタッフの人がビブスを着けて、狭い範囲で、ミニゴールを使った、5対5のミニゲームが始まっています。ミニゲームには参加せず、入念にストレッチをしていたファビアーノ選手も、それを見守ります。中嶋選手は、2つのコーンの上の渡して使う、両端に小さな輪のついた1メートルほどの棒を、座っている満男選手の方に持ってきます。どういういきさつになったのか、急に、高桑選手が、その棒を2本手に取ると、もう片方の端を中嶋選手に持たせます。2つの棒を、2人で、リズムに合わせて、叩いたり地面に打ち付けたり、その上を棒に絡まないように飛ぶ遊び、どこの国でしたっけ、それを真似して満男選手にやらせたいようです。満男選手、果敢にチャレンジして、リズムに合わせて2本の棒のあいだに飛び込むのですが、すぐに、棒が足に絡まってしまって、地面を転がって悔しがります。高桑選手に、棒の動かし方を見せられて、またチャレンジ。でも、すぐにダメ。それでもこりずに、5回ぐらいは挑戦してたでしょうか。

 うまくいかないのであきらめたのか、満男選手は、ゴロンと芝の上に横になって、ミニゲームを見つめます。と思ったら、いきなり腹筋。足と足でボールを挟んで、高く上げた姿勢で、上体を起こします。速いペースで15回くらいやると、ひと休憩。ボールを枕にして、ミニゲームを見ます。しばらくすると、また同じことの繰り返し。それから、小さくペダルをこぐように足を動かしながら、上体をひねりながら上げる運動も、同じように、何回も繰り返します。腹筋と腹筋のあいだの休憩の時は、最初は、仰向きに寝ていたのですが、途中から、ボールに左頭をつけて、横向きに寝てミニゲームを見ています。ファビアーノ選手は、早めに上がっていったのですが、高桑選手、中嶋選手も、ゲームを眺めていて、なんだか、のんびりとした光景です。

 そうやって、30分以上立ったでしょうか。先に、高桑選手も上がってしまって。満男選手、不意に、素早く上体を起こすと、立ち上がります。コーンや棒を倉庫まで運ぼうと両手に持った中嶋選手と、少しのあいだ、立ったままミニゲームを眺めていたのですが、ゆっくりと、歩き始めます。来たときとは違って、グランドの端を通って上がっていく満男選手。中嶋選手が、何か、突拍子もなくおかしなことを言ったのでしょう、いきなり大きな口を開けると、笑いながらフラフラと後ずさりをしてしまいます。そして、もう一度、前に歩き始めたのですが、またまた、中嶋選手が何か言ったらしく、ついに、地面に倒れて、のたうち回るようにうけてます。立ち上がると、その辺に落ちていたのか、細くて長い棒を拾い上げて、話しながら、地面に突き立てて行きました。リハビリ真っ最中とはいえ、とても楽しそうな満男選手でした。

(Aグランド見学席より)

index 2001 <<<< previous << >> next >>>> next practice

芝生日和

紹介日和-PROFILE 情報日和-NEWS 縁側日和-BBS 波乗日和-LINK

home