2001/7/11(Wed)

　今日は、午後4時半からの1回の練習。強い日差しが照りつけ、強い風が吹いています。練習が終わる頃には、日も陰って、吹き付ける風のおかげで、ずいぶん涼しい感じになりました。

　満男選手は、みんなと一緒に出てくると、Bグランドの端で鳥かごをやっていたのではないかと思います。練習開始の直前、里内コーチが号令をかけて、みんなが集まるときには、よほど面白い話をしていたのでしょう、顔を崩して笑っていました。

　練習はストレッチから開始。満男選手は、まだ、ひじが完全に曲げ伸ばしできないようです。5日前に見た状態と、あまり変わらなく思えます。そのせいか、ストレッチでもできない動作があるようで、ところどころが他の選手と違います。地面に手を突いて、体重をかけるような動作は、避けているように思えます。

　途中で、満男選手に話しかけた本山選手、手を突いて体をひねるストレッチ、満男選手につられたのか、話しながら立ったままです。そして、もう1人、立ったままの選手が。隆行選手です。

　ストレッチが終わると、2列になって、里内コーチの号令で、ダッシュを繰り返します。足を上げたり、いろいろな動作を入れつつです。

　そして、4時50分くらいから、メインの練習。ピッチには、縦に6列、80メートルくらいのコースが作られます。コースには、コーンが20メートルおきに置かれています。スタートして、最初のコーンまでドリブルで進むと、ボールをコーンの脇に置いて、隣の列のコーンをダッシュで回って戻ってきます。ボールのところに戻ると、再びドリブル、で、最後のコーンまでこれの繰り返し。すぐに折り返して、帰りは、ドリブルでゆっくり進み、次に早く進んで、ロングパスを最初の地点にいるコーチに向かって蹴ります。

　満男選手は、1回目から、ドリブルで進むと、ボールをコーンの横ぴったりに、足の裏を使って止めて置きます。途中で里内コーチが、ボールはコーンの近くに置いてと声をかけても、コーンのはるか前からボールを転がして、3メートルぐらいずれても平気な選手もいる中で、目立って律儀です。満男選手と本山選手は、隣り合ったコースで、同時にスタートしていたのですが、この2人のペアは、本当にきちんとボールをコーンに寄せていました。

　満男選手も、途中からは、コーンの近くに蹴るだけで、わざわざ足の裏を使って止めることはなかったのですが、それでも、50センチほどしかずれなかったでしょうか。

　最後のロングパスも、とてもキレイでしたが、精度も比較的よかったと思います。1本、外れちゃって、1列横に行っちゃったなと思ったら、そこでパスを受けていたのがセレーゾ監督で、ちょっとおかしかったです。

　ダッシュで、コーンを回るところも、なるべく速く、小さく回ろうとする様子が目立っていたのですが、そのせいで、1回、コーンを回ろうとした途端に足を滑らせて転んでしまいました。この時、多分、左手を突いてしまって、一瞬、満男選手本人も固まっているように見えましたが、すぐに練習に戻ったので、大事はなかったようです。

　全体がそろっての練習は1時間半くらいで終わって、その後は、各自の練習。センターバックの秋田選手、羽田選手、金古選手がヘディングの練習をしたり、上がっていく選手もいます。満男選手、秋田選手と何やら話していて、秋田選手がいきなり満男選手に掴みかかります。遠目で何をしていたかよく分からなかったのだけど、しばらく、秋田選手が満男選手とくっついていて、離れたあと、満男選手、左ひじを自分でぎゅっと曲げていたので、もしかしたら、秋田選手が無理矢理ひじを曲げようとしていたのかもしれません。自力で曲げる様子を見ると、まだ、二の腕と手首のあいだが10センチ近く離れている感じで、まだまだ、しっかりは曲がらないようです。

　満男選手は、壁の人形を置いての、CK・FKの練習を始めます。このプレースキックの練習は、祥朗選手、野沢選手、名良橋選手、中田選手、根本選手などが参加していたと思うのですが、正確には憶えていません。FKだけを練習する選手、左のCKだけ、右のCKだけなど、選手によって練習メニューが違ったのですが、満男選手は、左CKから始まって、右CK、FKと、総てを練習をしていました。

　左からのCKは、カーブをかけて直接決めたり、FKも1本目を見事に決めたりで、調子はよさそう。右のCKの時には、順番を待っているあいだ、ボールの上に腰かけていたのですが、FKで、真ん中に来たときには、クーラーボックスの上に腰かけてました。いつからグランドにいたのか、ジーコさんも、FKの様子を見守っていて、選手たち、これはやる気になるでしょうね。

　FKの途中だったかな、満男選手はGK練習のためにグランド中央のほうに置かれたゴールの裏で、休憩をしていた高桑選手の背中に向かって、ボールを蹴ったりもしていました。

　この日は、全体練習に参加していない選手が、相馬選手、熊谷選手、青木選手、内田選手。相馬選手、熊谷選手、青木選手は、室内トレーニングのあとで、グランドに出てきて、それぞれ別々にリハビリメニューをこなしてましたが、内田選手はグランドに姿を現さなかったと思います。

　驚いたのは、相馬選手。ダッシュに近い、相当速いペースでも走れるし、コーンを使ったトレーニングだけではなく、コーチと軽くボールを蹴り合ってました。まだ、後ろに下がりながら走ったりすると、ぎこちなさがありますが、リハビリは順調に進んでいるようです。一番最後の方まで、練習をしていました。