2002/4/29(Mon)

　満員の国立競技場に、強い日差しが照りつけます。バックスタンドには西日が照りつけ、長袖では暑いくらいです。

　午後3時20分頃、韓国の審判団の3人がピッチに現れ、ゆっくりとアップを始めます。それからしばらくして、スタジアムに大きな歓声が響きます。日本代表の選手たちの登場です。メインスタンド下の出入り口、選手の入場用にしつらえられた白い覆いのあるゲートから、まずは黄色いビブスを着けたスタメンの選手たちがパラパラと出てきます。そして、入れ混じるようにしてビブスのないサブの選手たち。

　その後ろの方から、満男選手はゲートの出口の天井を両手で触りながら、笑顔で出てきます。市川選手と並んで歩いて来た満男選手は、奥選手とも笑いながら話しています。白地に袖の部分に太く青いラインの入ったジャージに、青の短パン。青いソックスをふくらはぎの真ん中まで下げています。ピッチに一列に並ぶと、みんなと一緒に、軽く片手をメインスタンドに向けて挙げてサポーターに挨拶。アップを開始します。

　サブ組がひとかたまりになって、軽いジョギングから。他の選手は走っているだけなのに、満男選手一人が、ボールを蹴りながらです。まるで、アントラーズの試合前のアップと同じような光景。そこに、中澤選手が体をぶつけて来て、二人で笑いあいながら走ります。ドリブルしたり、リフティングしたり、一人ボールを使っている満男選手です。

　ジョギングが終わると、今度はストレッチ。体育座りになって足を組むと、両手を後ろについて腰を浮かせます。そのまま、しばらくじっとしている姿は、遠目から見ると、ひなたぼっこをしているようです。

　ピッチのバックスタンド側では、スタメン組がフォーメーションの確認。今日のスタメンのフィールドプレーヤーは、柳沢選手、俊輔選手、西澤選手、森島選手、三都主選手、戸田選手、稲本選手、中田浩二選手、宮本選手、松田選手。前日の記者会見で、トルシエ監督が、明日は驚かすようなことをすると宣言していて、朝のスポーツ新聞各紙には、柳沢選手右サイド起用か?と話題になっていたのですが、どうやら、当たりのようです。3トップ気味でもなく、キッチリ、中盤の右の位置取りをしています。

　サブ組のストレッチは続いています。満男選手は、立ってももの裏側をストレッチ。両ももを念入りに行っているようですが、10日前のコンサドーレ戦の時に気にしていた右ももの裏を、特別に気にしているかどうかは分かりません。

　ストレッチが終わると、隆行選手とパス交換。軽く浮かせたボールを蹴っています。

　ピッチの反対側でアップをしているスロバキア代表は、青の上下のジャージに、赤いソックス。黄色のビブスを着けた人もいて、トレーニングウエアの色合いが、日本チームと似ています。

　3時40分ぐらいから、メインスタンド側の一角で鳥かご開始。トップチームが場所を移動するのに合わせて、バックスタンド側に移動します。大きな輪になって、中に2人入っての鳥かご。外の選手がボールを回し、中の選手が、プレッシャーをかけてそれを奪います。いったん中断になったと思ったのか、中にいた福西選手にボールをパスした満男選手。福西選手はゲーム中と主張して、笑いながら外に出ようとします。満男選手も、笑いながら福西選手の胸を押して、外に出させまいとします。ここは満男選手が勝って、福西選手が真ん中に戻ります。

　鳥かごも、フランス人のコーチの指導の下、合間にストレッチを挟みながら行われます。前屈みになって、ももの裏を伸ばしながら、右手で顔の汗を拭う満男選手です。

　鳥かごも終わって、自由にボールを蹴る選手たち。満男選手は、ビブス組の戸田選手とパス交換しています。そして、ボールを転がしながら入場ゲートまで来た満男選手、サミアコーチの横で後ろを振り返ると、しばらく誰かを捜すかのようにピッチの方を眺め、ボールを返すと、そのまま上がって行きます。

　両チームがピッチから引き上げると、選手紹介が始まります。サブのメンバーとして紹介される満男選手は、コスタリカ戦と同じ背番号7です。

　4時過ぎ、満員の青いサポーターで埋まったスタジアムに、コスタリカと日本の国旗が静かに運び入れられ、広げられます。メインスタンドの屋根がスタジアムの一角に影を落としていますが、ピッチのほとんどは強い日差しに照らされています。FIFAのテーマソングの中、入場ゲートからフェアプレイフラッグ、審判団、そして両チームの選手が入場します。

　華やかな雰囲気の中、青いジャージの上に緑のビブスを着けたサブの選手たちは、入場ゲートではなく、ベンチの奥の階段を上ってきます。選手とスタッフの人数が多くて、普段の被いのついたベンチだけでは足りず、ベンチの脇に、折りたたみ椅子が5〜6脚並べられています。サブの選手たちは、思い思いの席に着きますが、後ろの方から出てきた満男選手は、スタッフに近い空いているベンチに進みます。緑の6番のビブスを着けています。国歌斉唱が始まる頃で、腰を下ろさず立ったまま、後ろの階段の方を、服部選手とのぞき込んで、何かおかしいことがあるのか笑い合っています。

　国歌斉唱のあいだ、満男選手はホーム側にあるオーロラビジョンを見上げたりしています。君が代の斉唱が終わると、ベンチに座る選手たちですが、混み合っていて、ものすごく狭苦しそうです。反っくり返るように座っている満男選手。右隣には服部選手、左に市川選手が座っています。

　午後4時15分キックオフ。日本は青のシャツ、白のパンツ、青のストッキングのホーム用のユニフォーム。スロバキアは、白のシャツ、青のパンツ、赤のストッキングです。

　開始直後にいい位置でFKを得る日本。俊輔選手と三都主選手がポイントに行きます。満男選手は、隣の選手たちと何か話しながらでしょうか口を開けて笑いながら見ています。狭いベンチで、足を組み手を膝に乗せます。目の前のライン沿いを柳沢選手が、フォーメーション練習の時と同じように、やはり、右サイドとして上下しているのを、どんな気持ちで見ているのでしょうか。笑顔の多い満男選手です。柳沢選手は、スローインにも戸惑いが見られ、慣れないポジションをようやくこなしているといった感じですが、日本チームは安定して優勢に試合を運んでいます。スロバキアは、今年日本で戦った、ウクライナ、コスタリカと比べると、明らかに戦力が落ちるようで、巧さを感じさせません。

　コスタリカ戦の3日後の4月21日、W杯メンバーとして期待されている高原選手の肺動脈血栓塞栓症が見つかり、出場が危ぶまれる状況で、トルシエ監督は最近試していなかった1トップのコンビネーションの確認に迫られたのでしょうか。今日は西澤選手の1トップに、森島選手が1.5列目と、セレッソのコンビが使われています。J2で他の選手よりは1試合多く、24日までプレーしていた2人です。俊輔選手は、森島選手よりも少し下がり目で、2列目に入っているように見えます。

　25分、ベンチにいた隆行選手、奥選手、市川選手、明神選手、福西選手の5人がアップを始めます。国立競技場は、アップ場として、ちゃんと奥に場所があるはずですが、わざわざベンチの後ろの狭いスペースで行います。ピッチにいる選手たちに刺激を与えようという、トルシエ監督流のやり方でしょうか。隣の市川選手がいなくなって、ちょっと真剣な顔つきになって試合を見る満男選手です。

　35分、アップをする選手たちが交代します。満男選手は、白いスネ当てを、ポンとベンチの上に置いてアップに向かいます。アップをしていたうちの3人の選手がベンチに戻り、福西選手と明神選手はアップを続けます。満男選手は、キリンと書かれた台の上に中澤選手と足を乗せて、笑顔で話しながらストレッチをしています。

　いったん片づけられていた入場ゲートが、日本の選手たちのアップしているところを通って、またメインスタンド下の中央まで運ばれます。

　37分、俊輔選手の縦パスから西澤選手が裏に抜けて、ゴール前で森島選手に横パス。相手DFと絡まりながらゴールに倒れ込み、そこからこぼれてきたボールを西澤選手が押し込んでゴールが決まります。いったんはオウンゴールと発表になった混乱の中のゴールで、満男選手はアップをしながら、真面目な顔でオーロラビジョンを見上げます。

　40分くらいから、あとからアップを始めた選手たちは、軽く走ったり、体を動かしたりし始めます。満男選手も、試合を見ながらアップを続けています。

　ロスタイムはなく前半が終了。日本は、ペースを握って試合を進めていましたが、取った得点は1点のみです。

　後半開始前、ピッチのほとんどが影に覆われます。

　他のサブの選手たちと一緒に、階段を出てきた満男選手は、ベンチに置いていたスネ当てを取り上げ、そこに座ると、スネ当てを足の上に置いて腕組みしてピッチの方を眺めますが、すぐにアップするように指示が出て、立ち上がってベンチ裏に向かいます。後半開始前からアップをするのは、満男選手と奥選手、久保選手、隆行選手、波戸選手、明神選手の6人です。

　後半は、福西選手が稲本選手に代わって入り、試合が始まります。

　3分、俊輔選手のFKから、ゴール前、ヘディングで合わせたボールがバーを叩きます。アップ中で、そのシーンを見逃したのか、満男選手はオーロラビジョンを見上げますが、リプレイはありません。

　9分、慣れないポジションをなんとかこなしていた柳沢選手が、波戸選手と交代になります。ベンチ前を通り過ぎる柳沢選手のお尻を、トルシエ監督はポンと叩きます。ベンチの奥の階段に向かう柳沢選手に、満男選手が声をかけます。

　12分、隆行選手と久保選手のアップのペースが上がります。満男選手は明神選手からペットボトルを受け取って、給水をします。今日のアップは、フランス人のコーチが見ていますが、トルシエ監督の目に届かないところでやっているせいか、どの選手もちょっとのんびりしている感じがします。

　15分、三都主選手に代わって隆行選手が入ります。俊輔選手が左サイドに入り、2トップに、森島選手がトップ下の布陣になっているようです。この時間帯、日本はあまり攻め込めなくなっています。

　コーチから、今度は久保選手に声がかかります。ジャージを脱いで、前屈みになってユニフォームを整える久保選手の背中を、満男選手がポンと叩きます。

　18分、久保選手が、トルシエ監督の説明を受け、続いて明神選手にも声がかかります。

　20分、ベンチから立ち上がったサミアコーチが、フランス人のコーチに指示を出し、そのコーチが満男選手に声をかけます。満男選手のアップのペースが上がります。

　21分、久保選手は西澤選手と、明神選手は戸田選手と交代になります。

　22分、満男選手が呼ばれてジャージを脱ぎ、半袖のユニフォーム姿になります。ベンチに置いていたスネ当てをつけると、トルシエ監督の前に行く満男選手。トルシエ監督の簡単な指示を、ダバディ通訳を通じて受けると、交代の用紙を書き込む山本コーチのボードをのぞき込む満男選手。その用紙を、第4の審判のところに、自分で持って行きます。後ろから追いかけるように、山本コーチが何か声をかけています。足を持ち上げてストレッチをすると、給水。そして、23分、日本が左の高い位置でスローインを取ったところで交代になります。

　8番のボードを見て、駈けてくる森島選手。満男選手はスローインが気になるのか、森島選手が完全にピッチからでないうちにピッチに入り、タッチをかわすと、前方に駈け出します。

　スローインの直後、左サイドのライン際、高い位置での相手ファール。ポイントのすぐ近くにいた俊輔選手は、走ってきた満男選手にFKを譲ります。満男選手の低めのボールは、久保選手の手前でクリアされます。そのボールを逆サイドで拾った波戸選手が入れたクロスが、DFに跳ね返されたこぼれ球を俊輔選手がシュートしようとすると、いったん戻りかけていた満男選手が、左のゴール前のスペースに走り込みます。シュートはDFに当たってしまいましたが、前に出る気持ちを強く感じる満男選手のプレーです。

　25分、ゴール前でGKと1対1になった松田選手のシュートは、キーパーにはじき返されます。そのこぼれ球を隆行選手が拾うと、ペナルティエリアの外でフリーの満男選手と福西選手が、大きく手を挙げて合図します。隆行選手のクロスがクリアされると、満男選手も福西選手も、もう一度手を大きく挙げて、フリーだったことを隆行選手に教えます。

　26分、スロバキアの選手交代。満男選手はスロバキアのスローインに備えて、指を差して味方に指示を送ります。

　27分、右サイドで松田選手がボールを持つと、中央で大きく手を挙げる満男選手ですが、ボールはそこには出てきません。

　左サイド、中田浩二選手からの縦パスを受けると、体をターンさせて左前のスペースの隆行選手に軽いタッチでパスを出す満男選手。隆行選手は裏に抜けてパスを受けますが、オフサイドです。

　28分、バックラインからのボールをトラップし、間近に迫る相手選手とのあいだに体を入れようとした満男選手ですが、足先で蹴り出されてしまいます。

　この直後の29分、明神選手から縦に短く出たボールを、DFを外すように後ろに戻して持った満男選手、ハーフライン手前でターンするとルックアップします。ここで満男選手と目が合った久保選手、DFを一人外して裏のスペースに猛然とダッシュします。満男選手から、DFの頭を越えて浮かせた絶妙のパス。左ももでトラップした久保選手は、GKと1対1。絶好のチャンスに冷静にループシュートを放ちます。高く上がったボールは、ゴールに吸い込まれるかと思われたのですが、バーにはじかれDFに拾われてしまいます。この攻撃に、スタジアムも大きく沸きます。

　30分、中田浩二選手からの縦パスを受けた満男選手は、相手選手に圧倒的に体の大きい相手選手に競り合ってボールをキープしようとし、後ろから倒されてファールを取ります。

　31分、中田浩二選手から、左裏に走り込む満男選手にグラウンダーの強いパス。ゴールラインまで追ってギリギリで追いついた満男選手は、ゴール前に走り込む久保選手の姿が見えたのでしょうか、ワンタッチで速いクロスを入れますが、ボールをコントロールできません。

　32分、松田選手からの縦パスを受けた満男選手、ルックアップすると、DFの裏に浮かせた長いパスを入れます。ピッタリのタイミングで走り込む久保選手ですが、ボールはGKにキャッチされてしまいます。満男選手は、ボールを持つと久保選手を見ている様子ですし、また久保選手が満男選手を信じて走っていることを感じます。

　スロバキアは、満男選手がボールを持つと、2〜3人でプレスをかけに来るようになります。

　34分、プレーが止まると、満男選手は久保選手に、両腕を開いて左右のコーナーの方を指さして指示。久保選手もそれをしっかりと見ています。自分がボールを持ったら、左右の裏のスペースに走り込んでくれということでしょうか。

　36分、波戸選手のスローイン、満男選手は、中央で大きく手を挙げますが、そこにはボールは来ません。

　相手選手とヘディングで競る満男選手。体を寄せられますが、負けていません。

　波戸選手が右サイドから入れたくさびのボールを、隆行選手がワンタッチで満男選手に落とします。ここから、ワンタッチの速いパス回しで、久保選手、明神選手、サイドを変えて俊輔選手とつながります。俊輔選手のクロスは、GKにキャッチされてしまいますが、いい攻撃です。

　38分、右ライン沿いで、相手が短く出したパスを、満男選手は反射的に足を出してカットしますが、そのボールは、もう一度相手選手に戻ってしまいます。

　曽ヶ端選手は、ロングボールを満男選手に合わせて入れてきているようです。

　40分、相手の速い攻撃に、満男選手も最終ラインまで守備に駆け戻ります。ゴール前の混乱の中、スロバキアの選手が痛んで担架で運ばれ、試合が一時中断します。満男選手は、メインスタンド側のタッチラインに給水に行き、先に水を飲んでいた俊輔選手と言葉を交わしています。何やらしばらく話したあと、満男選手は、右のコーナー辺りを指さして何か言います。あっち側の裏を狙おうということなのでしょうか。

　42分、満男選手は、ルーズボールに相手選手と競り合いながら思いっきりジャンプすると、右足の外側で後ろに回すようにボールを前に出します。これが明神選手に繋がり、カウンターのチャンスになります。明神選手が後ろに戻したボール、松田選手が持ったところを、中央で満男選手が要求しますが、パスは左サイドの俊輔選手に出ます。

　43分、右サイドからの日本のFK。主審がゲームを止めます。何やら確認しにメインスタンド側の審判の方に走っていく主審。満男選手はそちらを向いて見ています。どうやら、スロバキアの選手が勝手にピッチに入ってしまったらしく、主審は、その選手にイエローカードを出すと、タッチラインのところまで連れて行き、入り直しをさせます。そっちの方向にチラチラと顔を向けながら、ゲーム再開を待つ満男選手です。

　この俊輔選手のFKは、ファーサイドで福西選手が合わせますが、オフサイドです。

　ロスタイムは3分。

　46分、ゴールから40メートルほどの左サイドからのFK、満男選手は、ロングボールで直接ゴールを狙いますが、GKにキャッチされます。

　47分、隆行選手のサイドチェンジのボールを、左サイドから俊輔選手がファーに上げ、上がってきた福西選手が落としたところに、走り込んだ満男選手と後ろに下がって受けようとした久保選手が被ってしまい、絶好のチャンスを生かすことができません。相手選手の下敷きになるように倒れる満男選手です。

　ここからのカウンター、俊輔選手の奪ったボールを受けた満男選手、左サイドから、右サイドの隆行選手に、きれいなサイドチェンジのパスを出します。

　ホイッスルが鳴って試合終了です。センターサークルの中にいた満男選手は、一番に足首を触ってみています。久保選手と被ってしまった時に痛めたのでしょう。ストッキングの上から確認するように触って、特に足を引きずることもなく歩き始めます。

　整列のために集まってくる味方の選手たちと、握手をしたり、タッチしたりして声をかわす満男選手。表情を崩していなかった満男選手が、久保選手とタッチするときには笑顔になり話し込んでいます。さっきの接触のことでも話しているのでしょうか。久保選手も笑顔で話をしているようです。

　スロバキアの選手のユニフォーム交換の申し出を断って、満男選手は、他の選手とベンチ前の方に歩いて行きます。ほとんどの選手がユニフォームを交換していて、していないのは満男選手と福西選手だけのようです。

　今年のキリンカップは、予定されていた3チームでの総当たり戦ではなく、日本代表が2戦を戦うのみになっています。そのため、賞金はそれぞれの試合の勝者に授与されます。その表彰式が行われ、キャプテンの宮本選手が代表して賞金のボードなどを受け取るあいだに、選手たちは場内一週をし始めます。

　メインスタンドの前からアウェイのゴール裏に向かって歩くあいだ、満男選手と確か波戸選手だったでしょうか、並んで歩いているところに久保選手が近づいてきます。満男選手に話しかける久保選手。何人かの選手で、笑顔で話しながら歩きます。代表のスタッフが、選手たちの体調を気づかって、ベンチコートを持って走ってきてくれたのですが、満男選手は、試合の熱が冷めないのか、半袖のままで歩きます。

　バックスタンドの前を歩く頃には、柳沢選手と稲本選手と、笑いながら話し込んでいます。いろいろな選手と、笑顔で言葉を交わしつつ、場内を一周する満男選手。メインスタンドの前で選手・スタッフそろっての記念撮影を終えて、ゲートから去って行きます。

　コスタリカ戦のわずか二十数分での交代のあと、再びチャンスをもらった満男選手。今回は、そのチャンスをしっかりと生かした気がします。そして、久保選手との見事なホットライン。次にコンビを組むのが楽しみになりました。