2003/6/11(Wed)

　試合開始時、TVにチラッと映ったのは、ベンチの背もたれの上に腰掛けている満男選手の映像。埼玉スタジアムは、ベンチが一段低くなっているので、ピッチを見にくいのでしょう。試合を見たいという満男選手の気持ちを感じる情景でした。

　思い出されるのは、1年前の6月4日の同じ埼玉スタジアム、日本代表のW杯初戦となったベルギー戦。後半になってもアップを命じられず、ベンチに居続けなければいけなかった満男選手は、得点シーンに、ベンチのメンバーがいっせいに外に飛び出した時にも姿を見せず、終盤も、曽ヶ端選手と並んでベンチの隅にじっと座り続けていました。

　パラグアイ戦の後半、ベンチの向こうでアップする選手たちの姿の中に、ピッチに一番近いところを走る満男選手のスパイクが、チラチラと映っていました。今回も、結局、満男選手の出番は、最後までありませんでした。苦しい練習を耐えて迎えた試合を、ただ見なければならなかったことは、辛く、悔しい思いでしょう。でも、満男選手が映ったほんのわずかのショットから、満男選手のモチベーションの高さを感じることができる、そんな気がしました。体調悪くて、スタジアム行きをさぼって、TV観戦を決め込んだ者の、ただの思いこみなんですけどね。