2000/9/1（Fri）

　まる1週間経ってから書いている、練習レポートです。メモも取っていないから、ほかの日と混ざって分からなくなったりして、ちょっと頼りないレポートになってしまいました。またまたご容赦ください。

　この日は、9月1日、暦が変わっただけでなく、秋の気配を感じさせる朝でした。2学期が始まったせいか、練習見学に来てた人も、練習開始の時刻には8人くらい。のんびりした気分での見学です。あとから分かったのですが、午前と午後の練習の予定が、急に、この日の朝、午前中だけに変更になったらしく、そのせいか、選手たちも少しゆったりしてた気がします。

　9時すぎになって、ぱらぱらと選手たちが出てくる中、真っ先にやってきたのは満男選手。最初、姿が見分けられなかったのは、練習着の裾をパンツの中に入れていなかったから。こういう姿は珍しい。って、こんなことチェックするなんて、すごく痛いファンになりつつあるかしら。気をつけないと（笑）。

　台車を止めようとしていたホペイロの子に、なんだかちょっかい出して遊んでもらおうとしている様子。そして、満男選手主導の感じで、スタッフさん中心の鳥かご。最後にはセレーゾ監督も入って楽しそう。

　ストレッチは相馬選手と組んで。なんだか相馬選手、すごく熱心に語ってて、熱心すぎて左右がほかの選手と違ってるよ（笑）。

　そして、ランニングは、選手や里内コーチと話しながら。4日前の、自分から回りの人たちに、どんどん話しかけていくっていう様子でもないけど、明るくて自然な感じ。満男選手は、こういう時、スタッフの人と話してることが、ほかの選手より多いみたい。

　ランニングが終わって、正式練習版の鳥かご。今日は2組に分かれて。満男選手、はじめる前に、手を叩いてる。こんなときにも気合入れてるのかな。始まってみると、外にいることが多くて、たまにミスして中に入っても、すぐにボールを奪って出てきちゃうの。ボールの奪い方も、相手の足のすぐ近くに詰め寄って、一瞬で奪い去る感じ。見事なものです。途中でコーチが何やら説明してたから、ルールが変わったんだと思けど、よく分からなかった（笑）。

　そして、9対9ぐらいだったかな、紅白戦。満男選手はビブスチーム。ビブスチームには、なぜかFWがいなかったけど、満男選手はMFの動きをしてたのかな。ゴールが向こう側だったから、向かってくる迫力ある動きは見られなかったけど、いいパス供給してました。目立ってたのは、ビブスチームのセンターバックに入った松島選手。何回もピンチを防いでました。

　紅白戦が終わって、給水タイム。この時だったかな、満男選手、台車の上に置かれた大きなクーラーボックスから、みんなが一通りペットボトルを取り出し終わると、そのふたをバンと閉めて椅子にしてました。確か、前の練習のときにもこの姿は見てるけど、ほかに同じことやる選手は、まだ見たことない。満男選手専用になってるみたい（笑）。

　そして、シュート練習。というか、最初はポスト役の練習みたい。セレーゾ監督が自らDFになって、ポスト役がDFを手で押しのけながら走りこむ選手にパスを出す練習。続いて、普通のシュート練習。ヘディングや足や、いろいろな形でシュートしていきます。ずいぶん、長時間やっていたのだけど、風が強くなって、ハードコンタクトでは耐えられなくなって、双眼鏡で風を防ぎながら練習を眺めることにしたんだけど、そこで気づいたのが、セレーゾ監督がやたら楽しそうなこと。右からと左から、交互に選手が走りこみながらシュートしてくんだけど、その球出しの右側を、セレーゾ監督自らやっていて、選手がシュートを外すたびに、愉快そうに笑うの。どうやら、いつのまにか、シュートを決めたものから抜けていいルールになってたらしいんです。だからって選手が外すのを大喜びする監督って、どうかと思うけど（笑）。

　満男選手、なかなか決められなくて、最後の4人目くらいまで残っていたんだけど、そこで、ようやく決めて一休み。クーラーボックスからペットボトル出して飲んで、今度は、クーラーボックスに足をかけてストレッチ。クーラーボックスは、とことん満男選手専用らしいです。

　そして、最後まで残ったのが、幸聖選手と相馬選手。セレーゾ監督、「どっちに賭ける!」とかスタッフに声かけて2人蹴り始めて、外したときには「幸聖!!」なんて、スタッフからからかい半分で怒ったような声が上がったり。みんながわいわい眺めてるときに、満男選手、幸聖選手の物まねをしました。幸聖選手がシュートした直後に、同じ動作をしたんです。どうやら、腕が体の前で交差するのが特徴みたい。初めてしたとは思えない自然な動作だったから、いつもやっているのかも。このところ満男選手と仲のいい野沢選手の影響を受けてるのかな。幸聖選手、からかいがいありそうだものね（笑）。

　この2人のシュート対決、延々やったのに、結局どちらも決められず（汗）、セレーゾ監督の命令でPK3本勝負に。そして、2本のPKを外しちゃった幸聖選手の負けで、練習終了。

　PKを見ていて、自分も蹴りたくなったらしい満男選手、引き上げていくほかの選手たちをよそに、野沢選手と一緒にペナルティエリアに向かって幸聖選手に話しかけます。「こういう風に蹴るんだよ」とか、もしかしたら先輩風吹かせてたのかも。で、満男選手が先に蹴ったんだけど、ボールは見事にポール右端に激突（笑）。「あ゛〜〜!!」と激しくでかい声で悔しがる満男選手。後輩たちの前で、ちょっとカッコ悪いよね（笑）。続く野沢選手は、厳しいコースじゃなかったけど、ちゃんと決めてて。その後も、二人で無人のゴールに向かって、コースを変えながら何球か打ち込んでました。そして、クラブハウスの方向に向かいながらも、野沢選手とパス交換したり、ボールを一度手に持ってから、GKみたいに蹴ってみたりとか。なんだか、ピッチから去りがたいように、ボールと戯れる満男選手でっした。ああ、足の具合、ずいぶんよくなったんだなって、こっちも幸せな気分になって。

　といっても、テーピングは、まだちょっと長めに巻かれてたんですけどね。この日、気づいたところでは、満男選手だけじゃなくて、ファビアーノ選手も右足首に、あと名良橋選手は両足にテーピングしてたし、熊谷選手は足に痛みを感じたらしく、練習の途中で上がってたし、みんなどこかしら無理をしながら戦ってるんですね。

　そして、この日は、こんなに調子がよさそうで、機嫌もよさそうだった満男選手も、翌日の練習中には痛みを覚えたらしく草々に引き上げて室内練習に切り替えたらしいです。ナビスコ終わって、短いオフに入るまで、満男選手の足が治ることはなさそうです。